SOFTWARE

JR-200 で動作したアプリケーション、某エミュ等について。

JR-200用ソフト その3

File 30. 「在庫管理」

松下電器産業株式会社/松下通信工業株式会社・電卓事業部 [JR-TB17]

※このソフトに関する画像、情報は Enri 様よりご提供いただきました。


貴重なパッケージ画像。

メイン画面

商品マスタを作ってみる。

出庫記録を見てみる。

 果たしてこの画面を見たことある人は開発者以外、日本全国に何人いるんだろうか? さらにこのソフトを購入した人は… 本当に実務に使っていた人は… と疑問が連鎖してしまう激レアソフト。ちなみにこのソフトの開発はハドソンではなく、電波新聞社とコンピュータランド北海道だそうです。

証拠画像

 さらにちなみに、このコンピュータランド北海道とは、後の dB-SOFT なんですって。しらなんだ。電波新聞社もいっそのことゼビウスでも移植してくれれば…(無茶? でも MZ-700 があるんだから…) db-SOFT もフラッピーでも移植してくれれば…(まだ出てないか)

 まあそれはともかく在庫管理ソフトらしいんですけど、管理できる商品数は100点までこのこと。100点くらいなら帳簿でやったほうがいい気がしますねぇ… 毎回カセットにセーブ・ロードしなきゃいけない手間を考えれば。だいたいカセットにデータ 記録する実用ソフトって時点で相当無理があるわな。

 …なんてことを言うのはヤボってもんです(きっぱり)。マイコンの世界はこういう無謀な挑戦を重ねた上に、今日の便利な環境ができあがっていったのです。

 そう思うことにしておこう。

 

File 29. 「給与計算」

松下電器産業株式会社/松下通信工業株式会社・電卓事業部 [JR-TB018]

※このソフトに関する画像、情報は Enri 様よりご提供いただきました。


メイン画面。どうでもいいけど、カーソルが
UFO/ニコニコマークと妙にふざけている。

給与マスター作成画面。

 在庫管理に続いて驚愕の実用ソフト第二弾、「給与計算」。こちらは50人までの社員を管理できるらしいです。数だけ言えば、在庫管理よりは実用的か? 数だけは。

 ワタクシこういう経理的なシステムに関わったことがないんで、このソフトがどの程度実用的なのか(そうでないのか)わからないので判断保留。 「在庫管理」もそうですが、せめて FDD で動作するソフトならまだ多少の実用性があると言えなくもないですが…

 

File 28. 「スワッシュバックラー」

(株)コムパック

※このソフトに関する画像、情報は JJJ 様、Autumn様よりご提供いただきました。


タイトル。本体内蔵フォントは全く使ってない? 力入りすぎ。

こんな大きなキャラが動きまくるなんて
夢のよう、と思ったのだが。

微妙にキャラや武器が変わってます。

 この画面は覚えているぞ! 割と後期の雑誌広告に載っていたんじゃないかな? フルグラフィックのない JR とは思えない派手な画面。当時かなり心ひかれるものがあったように記憶しているが、なんせ当時の小遣いではゲーム一本買うのも大事だし、その後 MSX を買っちゃったもんで体験することはなかったのであった。

 このゲームは某エミュに附属しちゃってる(謎)、VORTEX なんかと同じシリーズだったんですかね。タイトル画面からしてさすがアメリカ的センスあふれてますが、JR-200U 用プログラムの逆輸入版といったところですか。

 ゲームの方を実際遊んでみると、もちろん現代のゲームとは比較にならないものの、今でも遊べなくはないかなあと言ったところ。非常に原始的な格闘ゲームみたいなものですか。それと、このゲームは当時としては操作が若干複雑なので、説明書を読まずにアレにくっついてるアレを実行しただけでは、ゲームを完全には理解できないかも。

 ちなみに JJJ 様曰く、「ロード時間は私の持っているJR-200のゲームの中で最長」とのこと。確かにプログラムサイズはでかい。4ファイルあわせて計28KB、ほぼフリーエリアいっぱい。私の知る範囲の JR-200 プログラムでは最大ですな。

【2015.2.13 追記】 すっごい今さらで恥ずかしいんですけど、このゲーム、元ネタはApple ][だったんですね。最近動画を見て知ったわ。というわけで比較用に Apple ][ の "Swashbuckler" も埋め込んでおこう。動画で見る限りは JR も結構頑張ってるじゃん、と思いますけどね。

File 27. 「ブレークダウン」

松下電器産業株式会社/松下通信工業株式会社・電卓事業部 [JR-TB10]

※このソフトに関する画像、情報は JJJ 様よりご提供いただきました。


ジョイスティックを使うか?
なぜこれを紹介するかというと…

タイトル

ミステリーキャラクタ出現!しかし…

ゲームオーバー

 「ブレークダウン」とはなんじゃいな? と思ったらブロック崩しでした。しかしそれだけじゃない、ブロック崩し+インベーダー+パチンコ、という複合ネタになっております。

 ブロック崩しがはやった時代からこの時点でもかなり経ってますからね。色々ひねりを入れようという意欲は買いたい。んが、インベーダーで言う UFO に相当するペンギン(みたいなやつ)は、何せブロック崩しなので偶然弾が当たるのを待つだけだそうです。惜しい、「アルカノイド」まではまだ遠い。あとはブロックがインベーダー的に動くこともあるとか、パチンコのチューリップ的なものがあるとか…

 ま、ゲームをしての感想は実際にゲームをされた方に聞くのが一番。ということで JJJ 様よりのコメントをご紹介。

>覚えているのはブレークダウンのパッケージにジョイスティックを使用しますとより一層ゲームが楽しめます。と書かれていてジョイスティックと一緒に買った記憶がありますがそんなに楽しめなかったゲームですね(笑)



なんだかすごくよくわかる気がします。

画面は派手でなかなか楽しそうですけどね。

 

File 26. 「ICBM迎撃作戦」

松下電器産業株式会社/松下通信工業株式会社・電卓事業部 [JR-TB04]

※このソフトに関する画像、情報は JJJ 様よりご提供いただきました。


タイトル

2基のレーザータンクでICBMを打ち落とす。

ICBM が落ちた後は移動できなくなる。

ゲームオーバー

 ICBM という言葉に時代を感じますなあ。東西冷戦とかレーガン大統領とかスターウォーズ構想とか、そんな時代。あと不沈空母発言とか?(やや違う)

 で、要するにこのゲームは高橋はるみちゃんの「METEO」的な、両側からレーザーを出して落ちてくる ICBM を打ち落とすゲーム。レーザータンクが移動できたり、エネルギーの充填具合によってレーザーの飛距離が変わってくるあたりが「METEO」より凝ってる部分ですかね。

 

File 25. 「ベーマガ・タタキ」

マイコンBASICマガジン 1983年2月号 大庭翔氏作

※このソフトに関する画像、情報は Enri 様よりご提供いただきました。


スタート画面

これは編集長だから叩いちゃダメ

 その名の通り、モグラたたき。じゃなくてベーマガたたき。これも入力した記憶がないなあ… しかし思うに、モグラたたきというのはベーマガという箱の大きさにちょうどいいゲームなのかもしれませんな。アスキー・アートな登場人物もちゃんと描きわけられてるし、画面もうまくデザインされていると思いますよ。


ゲームオーバー

 

File 24. 「TRACK」

マイコンBASICマガジン 1983年1月号 村田生二氏作

※このソフトに関する画像、情報は Enri 様よりご提供いただきました。


シンプルなタイトル

ゲームスタート。これクリアできるのか?

 このゲームが読者投稿ゲーム第1号ということでよろしいか? このゲームは当時私も入力した記憶がある(逆に言うと地球防衛ゲームは入力した覚えがない)。右にいる赤いトラックを左の出口まで動かすゲーム。いろんな色のネコ、チョコチョコ動く人間をひいたらアウト。ちなみにこのトラック、上下には3キャラクタ単位でしか動けないとのこと。


ゲームオーバー

 

File 23. 「移植版地球防衛ゲーム」

マイコンBASICマガジン 1982年12月号 Dr.D 氏作

※このソフトに関する画像、情報は Enri 様よりご提供いただきました。


タイトル

ゲームスタート

八方向に玉を打ちまくれ。

5機のUFOが到達しちゃうとゲームオーバー。

 さーて久しぶりにベーマガものに帰って参りました。この「地球防衛ゲーム」はJR-200用としては初めてベーマガに掲載された、記念すべきゲームの模様。時期的に見てもJR-200発売直後だし、なんと作者は Dr.D! まあ実際どうなのかはともかく(それを言い出すと Dr.D とは誰なんだとか、高橋はるみを出せ!とか、そういう話になっちゃうので)、JR に関して電波新聞社の各雑誌で取り上げたりと「お付き合い」があってのことでしょうかね?

 まあそれはともかく。このゲームの移植元は JR-100 だそうです。移植元があるだけあって、初期のゲームにしては画面も比較的凝っていて悪くないんじゃないでしょうか。次々登場する UFO が左上にある月に達する前に打ち落とす、シューティングゲーム。

 

File 22. 「モンキーアップ」

松下電器産業株式会社/松下通信工業株式会社・電卓事業部 [JR-TB08]

※このソフトに関する画像、情報は Enri 様よりご提供いただきました。


タイトル

ゲームスタート

転んでいるユーザーキャラクタに注目。
がっくりアスキー・アートの本家はここにあった!

落ちてきたサルに当たってゲームオーバー。

 「モンキーアップ」、こんなゲームもあったんですねぇ……。上にいるおサルさんがおにぎりを投げてくるのでそれを手でとりつつ右下にあるお釜に入れ、かつ、おにぎりを口でとると、梅干しの種で猿を攻撃できるという、ちょっと凝った仕掛けのあるゲーム。

 こちらはなんとなく任天堂の「ゲーム&ウォッチ」を彷彿とさせるゲームですが、まあ当時のマイコンゲームとしてはこれだけ仕掛けがあれば悪くないかな、という気もしますな。

 

File 21. 「4次元フィーバー」

松下電器産業株式会社/松下通信工業株式会社・電卓事業部 [JR-TB07]

※このソフトに関する画像、情報は Enri 様よりご提供いただきました。


タイトル

…ユーザー定義文字は使ってくれないの?

ゲームスタート

エネルギー切れでゲームオーバー。

 さてさてトランプシリーズが終わって通常(?)ゲームに戻って参りました。この「4次元フィーバー」なるゲーム、いろいろと能書きは謳われているようですが、要するに左にあるクラブを右端まで運んでいくゲームの模様。 微妙に「アルデバラン」と内容がかぶる気がしますけど、それより個人的に気になるのが、なんでユーザー定義文字使ってないの? という点ですな。ハートとかクラブとかでゲームキャラクタを表すのってパピコンっぽくね?

 というわけで、なんとなく「PC-6001 はるみのゲームライブラリ」などを思い出してしまった私ですが(当時はるみのゲームライブラリを移植して遊んでいたもんで)、実はこのゲーム、BASIC とマシン語の二段ロードになっていて、あのハドソンが JR でマシン語に挑んだ意欲作! だからキャラクタにまで手が回らなかったと言うことにしておこう。


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