松下電器産業株式会社/松下通信工業株式会社・電卓事業部 [JR-TB06]
※このソフトに関する画像、情報は Enri 様よりご提供いただきました。
さてトランプシリーズその2。今回はブラックジャック。実はワタクシ、ブラックジャックなるゲームのルールを知らなかったので、今回初めてネットを調べて知りました。今はネットで何でもわかって便利だなー。
それはともかく。前回のポーカーと併せて思うのですが、コンピュータゲームとしてはこういうバクチっぽいゲームよりも七並べとか、もうちょっと戦略性のあるゲームを選べなかったんですかね。コンピュータ相手にバクチしても飽きるのが速いと思うんだけど。
ま、バクチ系のゲームの方がプログラムが簡単なのはわかりますけどね、ハドソンさん?
松下電器産業株式会社/松下通信工業株式会社・電卓事業部 [JR-TB05]
※このソフトに関する画像、情報は Enri 様よりご提供いただきました。
ビンゴに続いて基本ゲームシリーズって感じですかね。今回はポーカー。ビンゴはアレとしても、トランプゲームは当時のマイコンゲームとして各機種一通りラインナップされていたような気がしますな。今だって Windows にソリティアがあるし、意外と遊んだって記憶がある人もいるでしょう。
で、このポーカーですが、私はポーカーのワンペア、ツーペア、みたいな組み合わせは一通り知っていてもゲームルール自体をあまり知らないんですけど、こんなんでしたっけ? この「ポーカー」ゲームは、一度配られたカードから1回だけ任意の枚数のカードをひいて、それでツーペア以上にならなければ負け、というルールのようですが。
ところでトランプじゃないけど、やっぱり当時の定番ゲームに花札、麻雀なんてものもありまして。PC-88, FM-7, X1 向けに発売されたこれらの雑誌広告を見るたび、「高解像度(640x200)、フルカラー(8色)はきれいでいいなあ…」とため息をついていたものです。昭和も遠くなりにけり。
松下電器産業株式会社/松下通信工業株式会社・電卓事業部 [JR-TB03]
※このソフトに関する画像、情報は Enri 様よりご提供いただきました。
市販ゲームシリーズどんどんいきますよ。 続いてはビンゴゲーム。普通のビンゴゲーム。えーと、当時と現代を比べるのが決定的に間違っているのは十分承知した上で、しかし、これを商品にできた時代は牧歌的だったなと思ってしまう私を許して。今だったら JavaScript を学ぼう! みたいなヤツの例題になりそうです(汗)。
しかし当時この画面を広告などで見た記憶がある人います? 私はないのだが、このシリーズの他の作品と比べても地味な存在だったような。その辺はハドソンも承知していたのか、このゲームだけはなぜかひらがなが表示されます。もちろんユーザー定義を使わなければ表示できませんからね。せめて一手間かけておこうと良心が働いたのか。
松下電器産業株式会社/松下通信工業株式会社・電卓事業部 [JR-TB01]
※このソフトに関する画像、情報は Enri 様よりご提供いただきました。
JR2Rescue 公開後、提供いただいてご紹介シリーズの第1弾は、当時の JR-200 ユーザーなら広告で一度は見たことがあるであろう、「アルデバラン」。ハドソンソフト開発。発売当初にそろえられた松下発売のソフトの中でも1番の型番を持つこのゲームは、トップバッター としての働きを期待されていたはず。
ネット上を検索してみると、この「アルデバラン」なるゲームはもともと MZ-80K/C シリーズ用にハドソンから発売されたのが最初のようですな。当時 MZ 用のゲームとしてはそこそこ人気があったらしい。本家の方は3部作になる予定だったらしく(実際は第2作までしか出てない模様)、そのためこの JR 用ゲームもタイトル画面には「PART 1」なる表記があるんでしょう。JR 用の PART 2 は出てないと思うけど。
で、ゲームの内容としては他所様で書かれていた表現をパクッてしまいますが、少々倉庫番ちっくかな、と。こっちが先だけど。緑色のロボットを操って、ヒトを右上にある部屋に運びつつ、同時に右下にあるブロックを動かして部屋を密閉する。
倉庫番ほどのパズル性があるわけではなく、アクションゲームとしての要素が強いのかもしれないが、まさに「いにしえのマイコンソフト」の香り漂う一品かと。
任務完了したが、これでは助けられた人数が足りないらしい。
松下電器産業株式会社/松下通信工業株式会社・電卓事業部 [JR-TB02] 3500円
このソフト紹介シリーズもとりあえず最終回。で、最終回に取り上げるのは私が最初に買った市販ソフト。なんせマイナーなJR、市販ソフトは松下電器発売のこのシリーズくらいで、ベーマガゲームしかやったことのなかった私は 、市販ソフトはどんなにすごいんだろうと 憧れていた。そして当時の少ない小遣いの中からひねり出すようにして買ったのだ。
秋葉原で購入、はやる気持ちを抑えつつ帰宅しテープをロード、よし、RUNだっ!
・
・
・
衝撃を受けた。悪い意味で。
つ、つまらない…… 3000円近くも出したのに…… これじゃベーマガのゲームと大差ないじゃん。
その時私は大人への階段を一段上がったのです。大人になるとは、断念を知ることです。
それはともかく、このゲームを改めて見てみると、プログラムはオール BASIC。制作はハドソンのようですな。
どうなのよこのゲーム、え?ハドソンさんよ。
まあそれはともかく、内容はいたって単調。自車を左右に動かして背景と化した車をよけるだけ。さらに道の両側にある×の部分、ここにあたるだけでもダメージを受けるという適当ぶり。
ところで今回20数年ぶりにこのゲームをやってみて、当時の砂をかむような思いを思い出したりしたのですが、ふと思いついて某エミュの速度を最高にしてみたところ……
お、意外と遊べるじゃん! という新発見。スピード感が出てスリルがありますよ。このゲームはもともと実行速度700%で遊ぶべきだったのか。なーんだ、それならそうと最初から言ってくれればよかったのに、ハドソンさん。
というわけで、このゲームはオールマシン語で書いてくれればよかったのにね。でもハドソンさんじゃ無理だったのかな、ということでおしまい。
マイコン BASIC マガジン 1984年8月号掲載 水沼義之&祐之氏作
久しぶりにベーマガ登場。と言ってもこれは当時入力したものではなく、現在私が所有している唯一のベーマガを見ながら今回入力してみたものでR。
当時に比べればキーボードもはるかに打ちやすいし(最近の Macintosh なんかを見ていると、あのキーボードはもはやぴゅう太レベルだろ!と突っ込まずにはいられないが)、タイプ速度も速くなってるはずだし、結構さっさと入力できるんでないかい? と思い、リストが短めだったこともあって始めてみたのだが……
結論から言うと、BASIC ステートメントについては確かにさっさか入力できる。当時の CTRL + キー一発に比べても速いだろう、あの配置を指で覚えていたような JR 仙人は別にして。んがしかし、式の部分についてはガクンとスピードが落ちるのでやっぱりそれなりにめんどくさい。
ついでに、フリーで公開されているエディタ、MKEditor 用の強調ファイルを作ってみたり、フォントをソレっぽいのにしてみたのがこれ。
どうでしょ、なかなか雰囲気でてるんじゃないかと。意欲ある方には是非 Eclipse 用プラグインでも作ってもらって、コード補完なんかも実現して欲しいものです。
って全然ゲーム自体に触れてない気がするが、えーと、シンプルな鬼ごっこ系ゲーム。例によってエミュレータ上での実行には RANDOMIZE トラップがありますので要注意。作者氏は兄弟なのかな? いいですな、兄弟でゲーム作成なんて微笑ましい。
誠文堂新光社『National JR-200 パソコン実用プログラム集』湯田幸八・伊藤 彰著 松下通信工業(株)監修 より
デター、定番ブロック崩し。何はなくともブロック崩し。とりあえずブロック崩し。略してトリブ。それはともかく、この当時にしてもアナクロ感あふれるのは避けられませんな。しかもスピード感いまいち、さらにラケット(っていうのか?)のどこに当たっても玉の跳ね返り具合が同じなのでゲームの進行がかなり単調だったりします。つらい。やっぱりゲームのおもしろさって、そういうささいなことの積み重ねなんだな、と。
まあ、あえて注目点を挙げると、ここで取り上げるゲームで唯一セミグラフィックを使っている点か。64x48はやっぱり使いづらいですからね。せめて PC-8001 並の160x100くらいあればねぇ…… Emmy くらいはできたのに<をい。
誰か今から、64x48 の Emmy を作成しようという猛者はおらんのか!?(言い出しっぺの法則は勘弁して)
誠文堂新光社『National JR-200 パソコン実用プログラム集』湯田幸八・伊藤 彰著 松下通信工業(株)監修 より
これも実用ソフト? バイオリズム計算ソフト、だそうです。これも、というか、これこそ誠文堂新光社の本に載ってたんじゃないかという気が。 【追記2007.9.24】情報いただきました。誠文堂新光社の『National JR-200 パソコン実用プログラム集』掲載プログラムでした。
調整、注意、好調と漢字で出るのが売りですね。つーかこんなユーザー定義文字のデータ打ち込むの大変なのに、よく入力したもんだ>当時の自分。グラフ部分はセミグラフィックで、上のブロック崩しとあわせ、貴重なセミグラフィック活用例となっております。
さて、こんなソフトは現代では誰も見向きもしないような内容かもしれないが、当時のマイコンは今に比べれば何もできず、トーシロに「コンピュータで何ができるのか?」みたいなことをデモンストレーションするにはこの手の「占いもの」は、案外役に立ったのかもしれませんな。
誠文堂新光社『National JR-200 パソコン実用プログラム集』湯田幸八・伊藤 彰著 松下通信工業(株)監修 より
実用ソフトシリーズ第二弾。JR と言えばユーザー定義文字。というわけで、ユーザー定義文字エディタです。これは何に載ってたんだろう。誠文堂新光社の本だったような気がしないでもないが…… 今となっては忘却の彼方に。 【追記2007.9.24】情報いただきました。誠文堂新光社の『National JR-200 パソコン実用プログラム集』掲載プログラムでした。
まあプログラム自体は特に語るべき点もない気がするが、作った文字はそのまま書き換えられるだけで、16進のテキストとしては残らないのかな? 16進表記のテキストがないと本来使いたいプログラムの中で使いづらいなあ。
だからと言うわけでもないが、思いつきでちょこっとこんなものを作成してみました。
現代によみがえったユーザー定義文字エディタ!
最大32x32 dot のキャラクタに対応。しかも当時は使えなかったマウスで楽々操作! これでデカキャラ作成も思うまま!
……って書いててなんだかむなしいですが。いつか、当時は知識が及ばず作れなかった、オールマシン語、デカキャラが動くシューティングゲームなんか作ってみたいものですな。
って妄想してみただけ。
I/O 1983年4月号?掲載
冒頭からあまりにいい加減な情報でスイマセン。だって何に掲載されていたのか全然覚えてないんだもの。多分工学社の雑誌だったと思う。さらにプログラムリストを見ると $C400 からのユーザー定義文字も使っているので JR-200 用として発表されたものだろう。自分でそこまで込み入った移植をするとは思えないし。
というわけで、今回は趣を変えて実用もの。実用といったってこの程度じゃしれてる、と思うのは現代のすれきった感覚。当時はコンピュータでグラフを書くのは十分実用、学習用途として成り立っていたのだ(そうか?)
ところが JR-200 たんにはフルグラフィック機能がなく、あるのは64x48のセミグラフィックのみ。それではガコガコの荒い図形しか書けない。マイコン雑誌を飾るような美しいグラフを書くことはできないのか?
こんなやつ。
そこでこの作者氏はユーザー定義文字を使って256x192相当の表示を実現。この熱意には頭が下がりますな。上に挙げたサンプルのうち三角関数のものについて右端が 欠けているように見えるのは、利用できるユーザー定義文字が尽きてしまったからかも。それにしても足りない部分はユーザーが熱意とアイディアでカバーしてしまう当時の「マイコン熱」を感じさせるプログラム。
[TOP PAGE]